未来を担う子どもたちが笑顔になれる社会をつくりたい
代表取締役社長:千明哲治
取締役副社長:岩中駿介
― エメトレの事業内容について
千明:「子どもたちの元気と笑顔と家族の愛であふれる社会を創る。」という企業理念のもと、子どもの成長や健康を手助けするサプリメントの開発・販売のほか、インターネットメディアによる子育て支援情報の発信やスポーツ支援活動などを展開しています。
さまざまな取り組みや活動を通じて、子どもたちの育成や成長に貢献していくことが私たちの事業のコンセプトです。
具体的な商品としては、子ども向けのサプリメントとして開発した「DR.SENOBIRU」が、発売以来大きな支持をいただいています。これは、子どもの成長期における栄養サポートを目的としたサプリメントで、通常の食事では補いきれないアルギニンやクエン酸を豊富に含んでいるものです。
子どもはアルギニンを体内で作る力が弱いため、食事など外部から摂取する必要があります。しかし、食事だけでは十分量を補いきれないため、サプリメントを活用し、不足分を補っていくことが重要になります。「DR.SENOBIRU」はアルギニンの含有量が他社の商品に比べても非常に多いのが特徴で、中学生をはじめとして小学生や高校生にも多く飲まれています。
また「こどもバナナ青汁」は、野菜不足を補うための栄養素がバランス良く含まれているサプリメントです。子どもが嫌う青汁にバナナパウダーを配合することで、幼児でも美味しく飲める工夫がされています。
そのほか、激しいスポーツをされるアスリートの方が運動の前後に必要な栄養を素早く補給できる「SENOBIRU ENERGY GEL」、DHAやGABAなどの脳との関連の深い成分を配合した学習効果をサポートするためのサプリメント「Dr.Dekisugi」も好評をいただいています。いずれもインターネットによる直販で、全国の親御さんや子どもたちにお届けして喜ばれています。
メディア事業として、YouTubeチャンネル「To be Stronger」(https://www.youtube.com/c/TobeStronger)を運営しています。第一線で活躍するプロアスリートへのインタビューをはじめ、未来のオリンピック代表やプロスポーツ選手を目指すジュニアアスリートへのインタビューやトレーニング方法、効率よく運動能力を高めるためのトレーニング動画など「To be Stronger」(背伸びするから、強くなる。)をテーマに、ジュニアアスリートを応援する様々な動画コンテンツを配信しています。
スポーツ支援活動では、未来のオリンピック代表やプロのアスリートを目指す子どもたちの夢の実現をサポートするプログラム「チームセノビル」を展開しており、国内外で活躍する40名以上(2021年11月現在)のトップジュニアアスリートの競技活動をサポートしています。
他には子ども向け野球指導スクールの「ドラゴンズベースボールアカデミー」やスペインのサッカークラブチーム「Malaga CF」直属のサッカースクール「マラガCFジャパン アカデミー」、プロバスケットボールB.LEAGUE所属の「千葉ジェッツふなばし」など(2021年11月現在)をスポンサードするなど、子どもたちがスポーツに親しむ活動を支援しています。いずれのチームや団体の皆さんも、私たちの思いを理解してくれて、さまざまな協力をしてくださっています。
― 子どもたちの成長を支援する事業を始めた経緯
千明:私は前職で大工をしていたのですが、初めての子どもが生まれたとき、当時はなんていうか、自分に子どもができた実感があまりなかったんです。ただ泣いてるだけで、仕事から帰るともう寝てますし(笑)。最初は正直、子どもの可愛さが分からなかったんですよ。
それが3歳になった頃から、言葉をしゃべり始め、だんだんと可愛さが増してきて、いつの間にか自分の生活の中心に子どもの存在があるようになりました。日々育っていく子どもの笑顔に癒され、その可愛さを心から感じられるようになっていったんです。
いつか「可愛い子どもたちの笑顔を作れるような、子育ての役に立つようなことをしたいな…」と思うようになっていきました。
まだ事業をしようという具体的な構想はなかったのですが、そんな考えが次第に頭の中を占めるようになっていったとき、ある勉強会で現副社長の岩中と出会いました。
岩中:私は当時、某製薬会社でMR(医薬情報担当者)をしていたのですが、自分の仕事に対して少し疑問が湧いていました。世の中の薬は対症療法用にとどまるものが多く、薬の服用を止めることができない人が大勢います。もっと根本的に人の健康づくりに貢献したい、人を笑顔にできるような仕事をしたいという思いが強くなっていたんですね。
また、実は私も身長が高くなく、成長期に自身の身長が伸び切らなかったことをコンプレックスに感じていました。悔しい経験もしてきて、同じように悩みをもっている子どもたちに、その解決につながるような何かを提供できないか…と考えていたんです。
もともと、「新しいものを作って世の中に提供していきたい」という考えをもっていたことも大きかったのですが、そんな中で千明と出会って、意気投合したのです。
「2人で何かやりたいね」というところから始まり、私も製薬会社を退職し、そこから成長期向けのサプリメントの開発・販売を始めよう、と話をしていくようになり、準備を進めていきました。
千明:アルギニンに着目し、岩中を中心にして成長期の栄養サポートを目的としたサプリメントの開発に取り組みました。製造工場の確保なども含め、最初は時間もかかりました。アルギニンはそれ自体は風味があまり良くないものですから、味の部分に工夫をして、子どもでも美味しく口にできるものにする必要があったのです。
そして試行錯誤を重ねるなかで、グレープ味やグレープフルーツ味の開発に成功し、2014 年に株式会社エメトレを設立。「DR.SENOBIRU」として商品化し、インターネット販売を通じてユーザーさんから高い評価をもらえるようになったんです。
今も多くの親御さんやお子さんから、お喜びの声を数多くいただいています。お客様からの一つひとつの声が私たちの喜びでもありますし、成分配合が間違っていなかったと改めて感じる瞬間でもあり、今後の新たなサプリメント開発へのモチベーションとなっていますね。
ただ、成果に関するお声をいただく一方で、安全面を気にされるお声も少なからずあります。その理由は、『DR.SENOBIRU』のアルギニン量が1日目安5,000mgと、子ども向けサプリメントの中でも突出しているからです。親御さんの立場からすると、大切なお子様に飲ませるものですから安全面を気にされるのは当然のことかと思います。そういったこともあり、昨年は某大学の関連病院にもご協力いただき、安全性試験を実施し安全面に問題ないことが立証できましたので、その点は非常に大きかったと思っています。
― エメトレの経営理念について
千明:「子どもたちの元気と笑顔と家族の愛であふれる社会を創る。」という企業理念のひとことに全てが集約されています。
子どもたちが元気で笑顔になってもらえるような社会を創るために何ができるのかを企業として追求し、形にしていくことが当社の理念であり、現在展開しているさまざまな事業や活動は、それを実現するための手段に過ぎないんです。
これから10年後、20年後の社会をつくるのは、まぎれもなく今の子どもたちです。社会や世界に必要な自分になれるよう、自分で考え、自分で成長していける子どもたちを育てていきたい。そのための事業に力を入れているんです。
― 経営者として大切にしていること
千明:意識しているわけではないのですが、常に現状よりも先のことを考えています。それは社会にしてもビジネスにしても、家族の単位でもそう。この先どんな世の中になるのかを想像しながら、未来に向けて歩いていきたいということだと思うんです。
そう考えたときに、いま自分が40年間生きてきて、たとえば10歳の頃ってなんとなく覚えていますが、そのなかで変わったものと、変わらなかったものってあるんですね。
変わっていないものは、おそらく30年後もあまり変わらないと思う一方で、この5年や10年で大きく変わったものは、この先もさらなる変化を遂げると思います。
そうした問題意識を事業にも生かしていきたいし、子どもたちへの目線としても同様です。変わらないものを大事にしながら、変わることには積極的に対応していくという柔軟性を大切に、子どもたちの成長に活かしていきたいと思います。
― 今後のビジョンについて
岩中:親御さんやお子さんにとって、しっかりと顔が見える会社にしていきたいと思います。お客様とコミュニケーションを取ることを大事に、信頼される会社であり続けたいですね。
だからこそ、ユーザーさんとの接点は大切ですし、関わりをもてる機会をこれからもつくっていきたい。それが、お客様をご招待して食事やビンゴゲームを楽しんでいただく屋形船イベントであったり、スタッフがサンタの格好をして子どもたちにプレゼントを届けるクリスマスキャンペーンであったりするわけですが、今後もスタッフ全員で案を出し合いながら様々なイベントを企画していきたいと思っています。
千明:これからも、子どもの悩みを解決できる商品やサービスを追求し続け、子どもたちを笑顔にしていきたい、子どもたちの笑顔が増えることで家族の絆が深まり、より良い社会にすることが一番のビジョンです。
子どもたちが笑顔を見せてくれるということは、社会が幸せであることを示しているわけで、だからこそ子どもが笑顔になれるような環境や世界をつくっていくことが必要なんです。それが価値ある世の中であり、自分の会社や事業がそこに貢献していける存在でありたいと切に願っています。
そして、事業で得た利益を、これからも子どもたちのためにどんどん使っていきたい。そうした循環をこれからも大事にして、事業へのさらなるモチベーションにしていきたいですね。
■ 千明 哲治 (ちあき てつはる)
1977年10月16日生まれ。もともと大工業をしていたが、自身に子どもができたことを契機に、世の中の子どもたちの成長を支援するような仕事を手掛けたいという思いが募り、事業を模索。現副社長・岩中氏との出会いをきっかけに、子どもの育成を手助けするサプリメントの開発・販売事業をスタートし、2014年に株式会社エメトレを設立した。以来、「DR.SENOBIRU」のヒットを皮切りにサプリメントの開発やメディア事業、スポーツ支援活動など「未来を担う子どもたちの育成に貢献する」を理念に活躍の幅を広げている。
■ 岩中 駿介(いわなか しゅんすけ)
1987年5月11日生まれ。国内某製薬会社にてMRとして勤務した後、現代表の千明氏との出会いによって、成長期の栄養サポートを目的としたサプリメントの開発をスタート。「DR.SENOBIRU」のほか各種サプリメントを開発して人気を博す。2014年に株式会社エメトレを千明氏とともに設立して取締役副社長に就任。